キーウ(キエフ)

多くのかたがご存知のように、キーウ(キエフ)は数々の歴史の舞台となりました。歴史の趣を色濃く残す街並みに、現代のスパイスがほどよく調和する古都キーウ。

ヴァカンチュールは、キーウでの驚きと感動に満ちた旅をご提案します。

〈千年の都〉と謳われるキーウの街が誕生したのは9世紀のことです。キーウの歴史は、栄光と苦難の連続でした。キーウに残る歴史・文化遺産を訪ねることは、この街の人々が紡いできた壮大な歴史物語のページをめくるような体験になるでしょう。

キーウには、首都の名にふさわしく、高級ホテルやレストラン、ブティック、華やかなナイトスポットが軒を連ねる一方で、庶民的でカジュアルな店やレストランも数多く存在します。旅のスタイルやご予算に応じて、色々な楽しみかたができるのがキーウ(キエフ)です。

ウクライナの空の玄関口は、ボルィースピリ国際空港。空港からキーウに入って来ると、まず目に入って来るのが歴史の趣を色濃く残す街並み。その中から、突如、スタイリッシュな高層ビルが顔を出す。この過去と現代の絶妙な重なりこそがキーウ。

ホテルに荷物を置いたら街へ出かけましょう。でも、コミュニケーションは、どうしたら？少しでもウクライナ語を話すことができれば、ウクライナ語会話にチャレンジ。そうでなければ、英語。キーウでは英語を話す人が多く、いろいろな所で英語が通じます。そして、キーウの人達はとてもフレンドリー。声かければ、自分が暮らす街がいかに魅力的か自慢げに語ってくれるはず。おすすめのウクライナ料理のレストランの場所を聞くのをお忘れなく。

キーウ(キエフ)の気候は？

大陸性気候で、夏は暖かく、冬は寒く雪が降ります。

季節が変われば、街の顔もがらりと変わります。春夏は太陽に照らされた輝くようなキーウ、冬は雪をまとったしっとりとした印象のキーウ、どちらの顔も魅力的です。

おすすめの観光スポットは？

まずは、教会と修道院を訪ねましょう。

ユネスコ世界遺産に登録されているペチェールシク大修道院や聖ソフィア大聖堂をはじめ、聖ミハイルの黄金ドーム修道院、聖アンドリーイ教会、聖ヴォロディームィル大聖堂など、正教の歴史や文化のみならず、東欧の建築史を語る上で欠かせない教会や修道院が、キーウ(キエフ)にはたくさんあります。

石畳の敷かれた小道を散策するのも楽しいです。中でも、聖アンドリーイ教会につながるアンドレイ坂は、古都の風情が感じられる人気のスポットです。

町歩きに疲れたら、公園でひと休みはいかがですか。市内には、緑あふれる美しい公園がたくさんあり、市民の憩いの場となっています。

キーウは、治安対策や町の美化にも力を入れていますので、安心して散策をお楽しみ頂けます。

アートに触れるには？

キーウは美術館や博物館の宝庫です。ウクライナを代表する歌劇場、シェフチェンコ記念国立オペラ・バレエ劇場は、外観だけでも見る価値がありますし、もちろん観劇もできます。興味のあるかたは「怪物屋敷(キメラの家)」にも足を運んでみてください。

建築にも目を向けてみましょう。

〈黄金の門〉は、ルーシ時代のキエフ公国の入り口を再建したものです。中に入れば、中世にタイムスリップしたような感覚を味わえます。メインストリートであるフレシチャーティクを歩けば、旧ソ連時代のスターリン様式の建物に圧倒され、広大な独立広場(マイダン・ネザレージュノスチ)では、この場所で繰り広げられたウクライナの歴史を動かした様々な出来事が頭をよぎるでしょう。

市内に点在する豪華な装飾をあしらった地下鉄の駅、ドニエプル川右岸の丘の上に立つ〈祖国の母の像〉もお見逃しなく。

スラブの伝統の源、東欧のキリスト教文化の中心地として知られるキーウですが、この街はまた、ウクライナ、ロシア、ベラルーシの三か国の礎となったキエフ大公国の都として、歴史の上で非常に重要な場所です。

キーウ(キエフ)という名称は、この都を創建した人物の一人、キーイ公の名前に由来しています。

キーイの都は、ヨーロッパの一大都市として繁栄しましたが、1991年にソビエト連邦から分離独立を果たすまで、モンゴル、リトアニア、ポーランド、ロシアなどの周辺諸国からの侵入や支配を長期にわたり受け続けました。それぞれの支配者がそれぞれの国の文化・様式を取り入れたまちづくりを行った結果、キーウの街はいろいろな国の建築様式を反映した建物で彩られることになりました。その上で、常に進化し続けているのがこの街です。

歴史物語のプロローグはこのへんで。物語の続きはキーウ(キエフ)にて。